宮崎県は5日、東国原(ひがしこくばる)英夫知事の就任から一週間のテレビ出演で、CM広告費に換算した経済波及効果が、約165億円に上ったとする試算を発表した。広告大手の電通に依頼して算出したもので、知事は同日の定例会見で「鳥インフルエンザでイメージがダウンし、県内外に食の不安を与えた可能性もあるが、風評被害に全力で当たらせてもらった結果だ」と自賛した。

 県によると、知事は就任した1月23日から29日までに、NHKや在京民放などの計182番組に出演。時間にして約22.5時間。1秒間当たりの広告効果は平均約20万円で、最も高い番組で1月27日夜の情報番組「ブロードキャスター」(TBS系)が、約19分で約6億9600万円の効果があったという。新聞、雑誌などの取材申し込みも約70件あった。

 東国原知事の行くところには、常にカメラマンの列。就任直後に、同県日向市東郷町で県内2例目となる高病原性鳥インフルエンザ発生に見舞われたが、1月25日に宮崎市内のホテルで開かれた県産品商談会に急きょ出席を決め、黄色い法被姿でカメラの前で地鶏をほお張ってみせた。テレビの影響力を知り尽くしたパフォーマンスが奏功し、東京・新宿の県物産館「新宿みやざき館KONNE」の地鶏関連商品の売り上げが急増するなど、風評被害の懸念も吹き飛ばす勢いだ。

 1日にプロ野球五球団がキャンプイン。宮崎が年間を通して最もにぎわう時期を迎えた。昨春のキャンプの経済効果が約117億円とされることから、県は「下手な広告を打つよりPR効果は高い。知事の知名度を生かさない手はない」。当分は「宮崎のセールスマン」(知事)のフル回転が続きそうだ。


=2007/02/06付 西日本新聞朝刊=