宮崎県の東国原英夫知事は4日、徴兵制に賛意を示したように受け取られた発言と、道徳観を養成するため若者に強制的に農業を体験させる“徴農制”が必要とした発言について「不適切だった」と陳謝した。社民党宮崎県連の鳥飼謙二代表らが同日、発言撤回を申し入れたのに答えた。

 東国原知事は先月下旬、徴兵制発言について釈明した際、今度は徴農制の必要性について言及していた。

 鳥飼代表とのやりとりで知事は、徴農制について「農業の大切さ、食の大切さを勉強してはどうか、教育のカリキュラムに入れることも考えるべきではないかという趣旨だった」と釈明。

 鳥飼代表が「訂正すれば済むという問題ではない。今後は発言に注意して」と迫ると「(注意)しますと言ってるじゃないですか。私の話も聞いてくださいよ」などと語気を強め、机をたたく場面もあった。

 東国原知事は、鳥飼代表が退出した後、記者団に対し「真摯(しんし)に受け止めたが、謝罪しても撤回しても済む問題じゃないと言われた。どうしたもんかなという感じ」と述べ、疲れた様子だった。


=2007/12/05付 西日本新聞朝刊=