「日向国(ひむかのくに)」、日に向かう国と書く-。古くから呼び慣らされた宮崎の別名を繰り返し口にすると、さんさんと降り注ぐ日差しが頭に浮かぶ。その太陽の恵みを受け、完熟マンゴーなど豊かな食材がはぐくまれ、温暖で安定した気候を求めて多くの人たちが集まってくる。神話が生まれ、文豪が愛し、新婚さんたちが押しかけた。そして今また新たなブームに。「どげんかせんといかん」。流行語大賞にもなったキャッチフレーズを掲げ、知事となった東国原英夫氏の登場によって…。その知事のおでこが太陽を連想させるのは偶然か。「えーっ、おでこのアップ撮るの」。そう身構えながら、「読者にとって、これが初日の出?」とまんざらでもなさそう。2008年、まずは東国原知事に語ってもらおう。

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 Q 宮崎にとって太陽とはどのような存在ですか。
 A 日照時間といい、快晴日数といい、他県よりはるかにその恩恵を受けている感じ。農業や観光、企業誘致、スポーツランドとしての位置付け、プロ野球やサッカーのキャンプが多いのも太陽のおかげ。

 Q 県民性への影響は。
 A のんびりしてて、おっとりしてて、おおらかですよね。宮崎の人は。やっぱり太陽の影響だと思いますよ。僕はそれは食べ物にも出ていると思うんですよね。焼酎とか地鶏とか、パパイアとかマンゴーとかはやっぱり太陽が恵んでくれた。それを口にしているから南国的な県民性が培われた。東京と比べると、宮崎は地上で受ける太陽光が違いますね。東京はやっぱりガスが出ていますから、どんよりとした感じ。シャキッとした快晴っていうのがなかなかないです。宮崎にいると照り付ける太陽の、はっきりとしたブルーっていうのがあります。外で走っているとよく分かりますよ。

 Q 環境の時代といわれるが、太陽は密接につながっています。
 A それはそうです。森林を守ることは県の新年度の重要施策。4本柱の1つ。二酸化炭素の削減もさることながら吸収も大切だろうと。森林と太陽の恵みですね。自然こそが次世代に残す宝じゃないかなと思いますしね。ただ、環境問題はドイツみたいに国策としてやらないときつい面はありますね。環境対策とか環境ビジネスとか、そういったものは新しい雇用に結び付けてやらないと。不採算部門なんでなかなか地方単独、県単位ではできない部分がありますね。道州制とかになるとやりやすくなるかもしれませんね。

 Q 一般家庭での太陽光発電の設置率が全国でトップクラスですが。
 A そう。企業の方も昭和シェルソーラーさんが住宅用太陽電池工場の新工場を清武町に建設するとか。環境にいい、あるいは環境にきちんと取り組んでいる、21世紀型の企業誘致ができたら、宮崎のイメージが、より太陽や自然、水、風とかにつながるんじゃないですかね。

 Q 唐突ですが、知事車をソーラーカーにしてみるつもりはありませんか。全国的に注目されるはず。
 A それはいいアイデア、ちょっと調べてみますよ。アイドルグループのTOKIOの皆さんとかがテレビでやっていましたよね。実は、あれなんか見て、いいなぁと思っていました。どのくらいの費用かな。今使っているのもエコカーはエコカーなんですけど、“半分ハイブリッド(マイルドハイブリッド)”なんですよ。新しいハイブリッドに替えてもいいんですけど、お金かかりますからね。どうしようかな。どうせかかるんだったらソーラーカーの方が断然面白い。

=2008/01/01付 西日本新聞朝刊=