県議会特別委員会で中山間地域対策について発言する東国原英夫知事

県議会特別委員会で中山間地域対策について発言する東国原英夫知事

 東国原英夫知事は7日、県議会の中山間地域振興対策特別委員会に出席し、過疎や高齢化が進み、集落の維持機能が困難視されている中山間地域の対策について、各種施策を集約して実効性を高める拠点とする「中山間地域推進・強化室」を新年度設置する方針を明らかにした。

 同特別委で河野哲也委員長が「現在の分野別の組織体制では、中山間地域の複雑な課題に対応できない。知事直属の組織体制を整備することが必要ではないか」と県に新たな対応を求めたことに対して知事が答えた。

 知事は「対症療法的な施策と平行し、中長期的視点の施策を検討したい。推進室をつくるなら、耕作放棄率や限界集落を何割減らすかなどの数値目標が必要だが、立ち上げる方向で考えている」などと述べた。

 県地域振興課によると、1970年から35年間で、県内の中山間地域などの道路建設や産業振興などに充てられた「過疎対策費」は、県と市町村合わせて約2兆1800億円。だが、少子高齢化の進展で、県が実施した集落調査では、「3人に1人が65歳以上」の集落が全体の約65%を占め、集落機能の低下なども問題となっている。

 県は2008年度の重点施策に中山間地域振興を掲げており、「推進室」設置で各種施策の向上や、市町村などとの連携も強化する方針だ。



=2008/02/08付 西日本新聞朝刊=