意見交換する菅直人・民主党代表代行(左端)と首藤正治・宮崎県延岡市長(右端)=17日午後、宮崎県延岡市の東九州自動車道北川インターチェンジ建設予定地近く

意見交換する菅直人・民主党代表代行(左端)と首藤正治・宮崎県延岡市長(右端)=17日午後、宮崎県延岡市の東九州自動車道北川インターチェンジ建設予定地近く

 道路特定財源の暫定税率廃止などを訴えている民主党の菅直人代表代行が17日、宮崎県を訪れ、現地の道路事情を視察した。19日には菅氏と東国原英夫宮崎県知事、全国知事会長の麻生渡福岡県知事の公開討論会が東京で予定されるなど、道路財源をめぐる論争は一段と過熱している。

 菅氏の視察は、討論申し入れの際に、東国原知事から「道路事情の悪さを実感するため宮崎に車で来てほしい」と逆提案されたため。菅氏は空路で大分入りした後、車で宮崎県内を縦断、18日の帰路も宮崎市から車で鹿児島空港に向かうという念の入れよう。暫定税率廃止、維持両派の意地のぶつかり合いを象徴する一連の展開となった。

 菅氏ら4人の民主党国会議員は途中、宮崎県延岡市の東九州自動車道・北川インターチェンジ(IC)の建設予定地を視察。同市の首藤正治市長が「道路事情が経済格差を生んでいる。東九州道の計画が白紙に戻るようなことは認めない」と訴えたのに対して、政局も絡んで一歩も引けない菅氏は「(使途を定めない)一般財源化で道路の優先順位を公正に判断する新たな仕組みをつくるチャンス」と指摘するなど、両氏の論点はかみ合わなかった。

 同市内での意見交換会には市民13人が出席。「民主党は東九州道を造るというが、財源の裏付けがみえない」と厳しい意見が多かったが、運送業者から「高騰する燃料代の問題を何とかしてほしい」との声も上がり、複雑な地域事情もあらためて浮き彫りになった。

=2008/02/18付 西日本新聞朝刊=