道路特定財源の是非をめぐり、東国原英夫宮崎県知事が19日、都内で開かれた公開討論会で民主党の菅直人代表代行らと激論を交わした。菅氏からの“挑戦”に応じつつ、メディアに露出して存在感をアピールする点では思惑が一致。「民主は(対応が)ころころ変わる」などと切り込んだ東国原氏に対し、菅氏は冷静さを装うなど、双方が世論向けの「演出」で綱引きを演じた。

 「インフラが整っていない宮崎から来るのは大変だった」。菅氏に東九州の道路事情を視察してもらう“逆提案”をした上で討論会に臨んだ東国原氏はこう主張。討論会の会場が結局は都内になり、国会の都合で開始時刻が午前中になった点からチクリと切り出した。

 宮崎県の道路予算の窮状をスライドで説明しつつ、持ち時間が「短い」と不満も。特定財源を廃止した場合の対応策を示し切れていない菅氏らに「そこを聞きに来た」と食い下がり「(対案がなければ)地方分権もくそもない」「また国にだまされる」と訴えた。

 一方の菅氏。東国原氏に発言を遮られても「ご自由にどうぞ」と受け流し、国の道路予算の使い道が不明確な点について「気持ちはよく分かる」「公平なルールにしようという点は共通だ」と、知事側を持ち上げるなど“余裕”ものぞかせた。

 討論会後、菅氏は「道路予算の使い道がおかしいというわが党の主張の方が理解されるはずだ」と述べた。ただ、論議の平行線は織り込み済みで「非常に発信力を持つ東国原氏と議論ができてよかった」と総括。東国原氏も「こんな場が大切。民主党に感謝したい。どっちに分があった? 五分五分かな」。記者団にさばさばと語った。

=2008/02/20付 西日本新聞朝刊=