西日本新聞電子版 1周年記念プレゼント

【熊本】八代市長選告示 安倍隠しVS“小池流” 両陣営、世論の風注視

 20日に告示された熊本県八代市長選は、自民、公明推薦の現職中村博生氏(58)と非自民系市議などが推す元市議の新人幸村香代子氏(55)の一騎打ちとなった。民主党政権が誕生した2009年の市長選は自民系が敗れ、自民党が政権復帰した後の13年は自民系が当選。過去2回の結果は国政の状況を色濃く反映した。自民が東京都議選で大敗し、安倍内閣の支持率が低下する中で迎えた今回も、両陣営は世論の風向きに敏感になっている。

 「8年前が『チェンジ八代』。今回はどこかで聞いた『市民ファースト』。イメージで選挙をやってはいけない」。現職の選対本部長を務める地元選出の金子恭之自民衆院議員は20日、出陣式で新人陣営をあてこすった。

 新人が「市民ファースト」を掲げて立候補を表明したのは7月中旬。小池百合子東京都知事が率いる「都民ファーストの会」が躍進した都議選の直後だった。一時は無投票がささやかれていただけに、現職陣営は警戒を強めた。金子氏の発言は揺らぐ「安倍1強」への危機感の表れでもある。

 逆風を意識して、現職陣営の戦略は変化した。前回は「安倍政権との連動」を強調し、ポスターにアベノミクスをまねて「ナカムラノミクス」の文字を入れたが、今回は見当たらない。23日に応援弁士として招くのは、首相と距離を置く石破茂元自民幹事長だ。

 「今は反主流派の方がいい」と陣営幹部は声を潜める。自民の政党支持率は依然として野党を引き離しており、首相不信の高まりと内閣支持率低下は「地方組織にとって大迷惑」と陣営関係者。

 一方、新人陣営は政党色を出さないように腐心している。推薦を受ける組織は連合熊本のみ。選対本部長を置かなかったのは「小池氏の戦術を踏襲したため」と関係者。小池氏が都議選で使ったというガラス張りの選挙カーを用意し、ポスターの基本色は「都民ファースト」と同じ緑だ。

 09年に当選した前市長や社民党元衆院議員の支援を受けるが、既成野党には勢いがないため「草の根」の選挙戦を目指す。小池旋風にどこまであやかれるかは不透明。陣営幹部は「見えない風をどうつかまえるか。そんな選挙戦だ」と話す。

=2017/08/21付 西日本新聞朝刊=

→電子版1周年記念!1万円分賞品券やQUOカードが当たる!!

西日本新聞のイチオシ [PR]

[衆院選]選挙行きます? 行きません?

2017年総選挙。絶対行く!正直迷うなど「#選挙行きま」twitterで投稿募集しました

西日本新聞のイチオシ [PR]