【福岡】高島宗一郎・福岡市長インタビュー 地震、豪雨「防災 力注いだ」 三つの核で「回遊性の渦を」

インタビューに答える高島宗一郎市長
インタビューに答える高島宗一郎市長
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 福岡市の高島宗一郎市長は来年12月の任期満了まで1年となったことを受けた西日本新聞のインタビューで、2期目に最も力を入れた施策として熊本地震や九州豪雨時の「防災対策」を挙げた。高島市政の最大の課題について「(高級ホテルや会議場など都市機能の)供給力の不足」と述べた。

 昨年4月の熊本地震発生直後から、福岡市は熊本市に情報連絡職員を派遣し、救援物資も積極的に送り込む支援を行った。これを教訓として、高島市長は九州市長会に防災部会を立ち上げ、部会長として災害時における自治体間の相互支援プランをまとめた。

 「防災力向上のノウハウを、九州、日本全体で共有していきたいという思いで取り組んできた」という。

 再開発事業「天神ビッグバン」に絡み、国に働き掛けた結果、航空法のビルの高さ規制が緩和されたことについては「何十年間も都市の成長のネックとなっていたキャップ(ふた)を外せたことは、次世代に対する大きな贈り物になったと考えている」と成果を強調。今後については「クルーズ船やMICE(国際会議などの大型コンベンション)誘致など福岡に人を呼び込む戦略を先行して打ち、需要はいっぱいになった。次はJR博多駅、天神、ウオーターフロント(博多港中央・博多ふ頭)の『三つの核』のハード面と連携を強化し、回遊性の渦を作っていく必要がある」と述べた。

 昨年11月の博多駅前の道路陥没で、市営地下鉄七隈線延伸工事が停滞していることに関しては「二度と事故を起こしてはならない。一つ一つの工程を安全着実に進めていくことが(延伸開業の)一番の近道だと思っている」。

 福岡空港出資問題などを巡り、市議会最大会派の自民党市議団との対立も表面化した。「(議会とは)緊張関係と連携の両面があるが、特に何か問題があるという認識をしていない。政治の世界には駆け引きなどもあるが、振り回されずに執行部としてきちんと提案していきたい」と話した。

 来年の市長選で3選を目指すかどうかは「今、何も考えていない。とにかく与えられた4年間にチャレンジをし続けたい」と明言を避けた。

=2017/11/29付 西日本新聞朝刊=

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