【福岡】支部内の結束優先 自民、自主投票を決定 「無難な判断」との声も 久留米市長選

 来年1月の久留米市長選で、自民党久留米市支部は9日、自主投票を決めた。独自候補を擁立できず、既に一部の市議や国会議員の後援会がそれぞれに近い立候補予定者の支援に走りだしている状況で、特定の候補を推薦した場合、支部内の足並みが乱れて結束を保てない事情があった。

 「はっきり言って股裂き状態のようだ」。役員会の終了後、取材に応じた支部長の原口剣生県議は支部内の現状をこう表現した。支部に推薦願を出した3人の立候補予定者が選挙戦の準備を進め、各市議の後援会の間でもさまざまな動きが出ている中で、推薦候補を一本化するハードルは上がっていた。ある市議は「無難な判断に落ち着いた」と受け止める。役員会でも、自主投票を求める意見が大勢だったという。

 ただ、県南の中心都市の新たなリーダーを決める市長選で、態度を示さないことに対して、政党の責任を果たしていないという批判は免れない。この点について、原口県議は「皆さんの意見を尊重した。独裁的にこの人をやると決めるのは、今の時代にそぐわない」と説明するが、役員会のメンバーの一人は「執行部に議論をまとめようとする意思が見えなかった」と不満を漏らす。

 市長選告示まで1カ月余り。自主投票とはいえ自民の対応がようやく決まったことで、態度を保留していた各種団体の動きが一気に加速しそうだ。

=2017/12/10付 西日本新聞朝刊=

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