【福岡】焦点は市長選へ 太宰府・芦刈市長失職 反省の芦刈氏出馬に意欲 議長「対抗馬担ぐ」と明言

本会議閉会後、橋本健議長(左から2人目)から「不信任決議」の通知文書を受け取る芦刈茂太宰府市長(右端)
本会議閉会後、橋本健議長(左から2人目)から「不信任決議」の通知文書を受け取る芦刈茂太宰府市長(右端)
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 12日の太宰府市議会で不信任決議案が再可決され、芦刈茂市長が失職した。失職決定後の記者会見で芦刈氏は反省の弁を述べつつも、1月末にも行われる市長選への出馬意向をあらためて表明。一方、議会側の橋本健議長は「対抗馬を担ぐ」と明言した。市長選が、太宰府市政の混迷打開への焦点になりそうだ。

 不信任案に賛成討論した議員5人の発言は厳しい内容だった。「行政改革に意欲があるのなら、就任当初からその方針で問題点を把握しておけばよかった」「議会が市長に不信任を出したなら、市長は市民に民意を問うのが当然の判断だ」「芦刈市長が市政を担いうる状況ではない」など。

 閉会後、芦刈氏は会見で「改革を進められなかったのは私の力不足」「(断念した)公約の中学校完全給食はもっと強い意思を持って臨めばよかった」などと反省の弁を繰り返した。その上で「いろんな反省を今後に生かしたい」として市長選への意欲を強調した。

 この日の議会冒頭でも、芦刈氏は市議選で候補者らが自らの主張と共通する「中学校完全給食」や「行財政改革」を訴えた点を踏まえ「議会と車の両輪でありたい」などと、議会との関係修復への思いをにじませるあいさつをした。それでも、全会一致で不信任決議され、三くだり半を突きつけられた。

 芦刈市長に決議通知を手渡した橋本議長は、会見で「長い道のりだった。議会の役割を果たしたかなと思う」と振り返った後、「市長をいじめていたわけではなく、真相を市民に伝えるのは難しいと痛感した。今後は『議会見える化』や開かれた議会を目指したい」と述べた。

 市長選について、橋本議長は「芦刈氏の出馬は大いに結構なこと。私は対抗馬を同志議員と一丸となって応援する」とした。

=2017/12/13付 西日本新聞朝刊=

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