ドクターヘリ就航 基地・佐大病院で式典 九州7県で唯一、これまで未配備 県内全域15分以内で到着

関係者がテープカットして就航を祝った式典
関係者がテープカットして就航を祝った式典
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 救急専用の医療機器を備え、医師と看護師が搭乗するドクターヘリの運航が17日、県内で始まり、基地となる佐賀大医学部付属病院(佐賀市鍋島)で就航式典があった。

 九州7県で唯一、未配備で、これまで福岡、長崎両県のヘリに出動要請していた。県独自ヘリの導入で、山間部や離島を含め県全域を15分以内でカバーするようになる。両県との協力態勢は維持し、県境や出動が重なる場合は両県に頼む。

 就航式典で古川康知事は「(福岡、長崎両県のヘリを含め)トリプルの運航が確保され、日本で一番安心してドクターヘリが使える地域になった」と強調。宮崎耕治病院長は「15分以内で治療開始できれば助かる命が増えるのではないか。安全第一で運航したい」とあいさつした。

 ヘリは6~7人搭乗でき、ストレッチャーを最大2台収容する。最大時速260キロ、運航時間は日の出から日没30分前まで。119番の内容で各地の消防が出動を要請する。要請をためらわぬよう、要請基準を定めた。4月以降、ヘリは日~木曜に佐賀大で、金曜と土曜は県医療センター好生館(佐賀市嘉瀬町)で待機する。離着陸地点は県内151カ所。

 ヘリの有用性が浸透し、県内の出動件数は2009年度の42件から10年度87件、12年度170件と急増。県は「福岡や長崎と出動要請が重なる恐れがあり、広域災害に備える必要もある」と導入を決めた。年間約2億円の運航経費は国が9割、県が1割負担する。=2014/01/18付 西日本新聞朝刊=

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