インフル大流行の兆し 九州7県に注意報 平均患者数 福岡は全国ワースト5位

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 インフルエンザ患者が今季も全国的に急増し、九州7県で大流行の兆しをみせている。7県とも13~19日の1定点医療機関当たりの平均患者数が、国立感染症研究所が定める基準(10人)を超えたため、7県すべてが23~24日にかけ今季初の流行注意報を出した。厚生労働省によると、平均患者数は7県とも全国平均の11・78人を上回っており、関係機関は「今後、患者が激増する恐れがある」として警戒を強めている。

 13~19日に医療機関を受診した患者数は、全国で約66万人と推定され、前週の約34万人からほぼ倍増。47都道府県別にみると、特に九州地方で多くなっており、宮崎県(平均患者数19・58人)が全国で2番目に多く、大分、福岡、熊本、佐賀の4県が4~7位を占めた。

 国立感染症研究所によると、今季検出されたウイルスは、近年最も感染例が多いA香港型に加え、2009年に「新型」として流行したH1N1型の感染数が大幅に増えているのが特徴。直近5週間でみると、H1N1型の感染例が4割を超え、A香港型を上回った。同研究所は「免疫のない子どもや乳幼児が多いとみられ、感染が拡大している恐れがある」と指摘した。

 本格化した流行について、宮崎県健康増進課は「昨季は1月下旬に警報レベル(1定点医療機関当たりの平均患者数30人以上)に達しており、今季も来週には一気に患者が増加する可能性が高い」と警戒。福岡県保健衛生課は「予防対策の徹底や、早めのワクチン接種を呼び掛けていきたい」としている。

 日本気象協会九州支社(福岡市)によると、インフルエンザの流行は例年1~2月がピーク。冬の低温、乾燥した気象条件で感染が広がりやすい。同支社は「こまめな手洗いなど、身近でできる予防策に努めてほしい」と呼び掛けている。

 ●寒暖の差激しく、体調管理に注意

 九州地方は来週にかけ日中の気温は上がるものの、地表の熱が奪われる放射冷却現象の影響で寒暖の差が激しい日が多くなる見通しで、福岡管区気象台は「朝と日中の気温差が大きいと体調を崩しやすい」として、特に高齢者や受験を控えた学生、生徒らに注意を呼び掛けている。

 気象台によると、24日朝に今季最低気温の氷点下6.4度を記録した大分県佐伯市宇目では、午後に今年最高の15.6度に上昇。気温差は20度を超えた。このほか、福岡県行橋市で最低気温が氷点下3.0度、最高気温が14.9度、福岡市で最低気温が2.3度、最高気温が15.6度、宮崎市で最低気温0.4度、最高気温17.2度をそれぞれ観測した。

 福岡管区、鹿児島地方両気象台は24日、九州地方の1カ月予報(25日~2月24日)を発表した。1カ月間の平均気温は、平年並みか高い見込み。期間前半は気温の変動が大きいという。=2014/01/25付 西日本新聞朝刊=

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