病気の子どもにかつらを 髪の寄付 呼び掛け 熊本市の美容室 カットでも持ち込みでもOK

髪の寄付を呼び掛ける熊本市の美容室「AMSALON」の三輪真理さん
髪の寄付を呼び掛ける熊本市の美容室「AMSALON」の三輪真理さん
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 子どもたちに「髪」のプレゼントをしよう-。熊本市西区の美容室「AMSALON(アムスアロン)」は、小児がんなどの治療で髪を失った子どもたちに無償でかつらを贈ろうと、髪の寄付を募っている。大阪市の市民団体が、全国の美容室と協力して始めた活動で、昨年12月に県内で最初に参加した。同美容室の三輪彰さん(42)、真理さん(35)夫妻は「子どもたちが元気いっぱい学校に行ったり、外で遊んだりできるお手伝いをしたい」と協力を呼び掛けている。

 三輪さん夫妻によると、子ども用かつらの既製品は少なく、制作費は10万円以上と高額という。

 小児がんや白血病、先天性無毛症などの子どもたちのために、かつらを贈る活動は、美容師やボランティアでつくるNPO法人「JHDAC(ジャーダック)」が2008年にスタート。賛同する全国約150の美容室を通じて髪を集め、オーダーメードのかつらを製作している。これまでに27人の子どもにプレゼントしたという。

 募っているのは、頭頂部から肩くらいの長さまでのかつらを作るのに必要な、長さ31センチ以上の毛髪。真理さんによると、アムスアロンでは昨年12月から現在までに、県内などの子どもからお年寄りまで男女約20人が毛髪の提供に協力してくれたという。

 同店では、寄付者のカット料金は半額にしている。持ち込みも可能で、切って保管していた髪を持参してくれた人もいたという。

 1人分のかつらを作るのに20~30人分の毛髪が必要だが、同法人を通して、かつらを待っている子どもたちは全国に35人以上おり、「髪不足」の状況という。彰さんは「活動を知らない美容室もあり、今でもたくさんの髪が捨てられている。活動がどんどん広がってほしい」。真理さんは「本物の髪で作るかつらは、人口毛とは艶が異なり自然。少しでも力になりたい」と話している。

 県内では現在、アムスアロンを含め3店舗が協力している。アムスアロン=096(353)3888。ジャーダック=050(3357)3860。

 =2014/02/06付 西日本新聞朝刊=

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