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ATL新薬治験始まる 高確率でがん細胞根絶 3年後の薬事承認目指す

 ウイルスHTLV1の感染が原因で九州に患者が多い難治性血液がん、成人T細胞白血病(ATL)について、高い確率でがん細胞を根絶できる経口型の新薬「DS-3201b」の臨床試験(治験)が国立がん研究センター中央病院(東京)などで始まった。同センターと東京大、製薬大手の第一三共が共同開発し、早ければ3年後の薬事承認を目指す。副作用の心配が少なく、再発抑制・発症予防薬としても期待される。ATL以外の悪性リンパ腫にも有効とされる。

 新薬は、がん細胞の維持に欠かせない血液中の酵素群「EZH1/2」の働きを阻害する純国産の分子標的薬。研究室レベルでの実験では、がん細胞を死滅させるだけでなく、がん化していない感染細胞を減らす効果も確認された。がん細胞を再生する能力を持つ「がん幹細胞」を根絶し、再発を抑制する効果も期待されており、急性骨髄性白血病や非ホジキンリンパ腫にも有効とみられる。

 HTLV1は主に母乳を介して母子感染する。厚生労働省によると、国内感染者は推計100万人超。感染者の約5%が発症し、毎年約千人が死亡している。


=2016/03/27付 西日本新聞朝刊=

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