冬場の入浴時に多発 「ヒートショック」予防へタッグ 大牟田市が九州初の産学官委

 冬場の入浴時など急激な温度変化で血圧が乱れて起きる「ヒートショック」を防ごうと、福岡県大牟田市は産学官による「大牟田ヒートショック予防対策委員会」を立ち上げ、1日からヒートショックゼロ運動を始めた。市によると、産学官が連携した対策組織は九州初という。

 同会は市のほか、帝京大福岡医療技術学部(同市)や大牟田医師会、大牟田ガス、市消防本部などで構成。市の高齢化率は4月現在34・4%で、全国平均の27・0%を大幅に上回る。高齢者が住みやすいまちづくりの一環として、近年問題となっているヒートショック対策に乗り出した。

 市消防本部によると、浴室での事故で救急出動した件数は今年1月から4月まで10~13件と2桁台で推移し、11月までに85件。死者は22人に上り、昨年1年間の19人を既に上回っている。死者のほとんどは高齢者で、冬場はヒートショックが原因とみられる人が多いという。

 同会は入浴時の事故が多発する来年2月まで活動。予防策として、▽脱衣所に暖房器具を設置する▽浴室全体を温めるためにシャワーを使って湯を張る-などを紹介したパンフレットを配り、市民に周知する。12月18日にはヒートショックに詳しい専門家の講演会も開く。


=2016/12/02付 西日本新聞朝刊=

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