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BSL4 長崎大が基本構想 独立の安全監査配置 実験計画の有識者審査も

 長崎大は6日、同大が設置を計画する危険度の高い病原菌を扱うバイオセーフティーレベル4(BSL4)研究施設の基本構想をまとめた。5月に公表した構想案に寄せられた地元住民や有識者の意見を踏まえ、施設運営から独立した立場で施設の安全面を監査する「バイオセーフティ管理監」を置くことなどを盛り込んだ。今後は詳細設計や安全対策マニュアルの整備を進め、来年度中の着工、2020年度の稼働を目指す。

 同大坂本キャンパスに設置する施設では、エボラ出血熱など予防や治療法が確立されていない病原菌を研究する。地元住民らに不安が根強く、ハード、ソフト両面で「世界最高水準の安全性を確保する」としている。

 構想によると、施設は震度7までの揺れを想定した免震構造を採用。実験では防護スーツを着用し、退室時にはスーツの上から薬液シャワーを浴びる。実験エリアの安全管理のため、生体認証などの技術を採用するほか、学内外の有識者でつくる委員会を新設し、作業者や実験計画を事前に審査。バイオセーフティ管理監は学内外から学長が任命する。

 キャンパスは住宅街に立地するため、実験室から出る排水のモニタリング結果も公表する。同大は「世界をけん引する研究をしたい。二重、三重に網を掛けて病原菌の漏出を防ぐ」としている。

 このほか、学内組織の「感染症共同研究拠点」が運営主体となって国内外の研究機関と連携を強化。同大や東大、九州など全国9大学による共同研究も進め、研究成果を社会に還元するとしている。


=2017/09/07付 西日本新聞朝刊=

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