長引くせき 原因さまざま 百日ぜきも急増

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 熱も痛みもないのに、せきだけがいつまでも止まらない-。最近、そんな訴えをよく聞く。国立病院機構福岡病院(福岡市南区)の吉田誠統括診療部長が11月下旬、福岡市での市民公開講座で長引くせきの原因について解説した。ぜんそくが多いとしながらも「がんや結核など重い病気の可能性もあり、専門医に相談して正しい診断を受けてほしい」と呼び掛けた。

 講座は同病院が年1回開催。患者ら約70人が聴講した。吉田医師は、2カ月以上続くせきは、風邪やインフルエンザなどの感染症ではない可能性が高いと強調。(1)ゼーゼーといったぜん鳴があるか(2)たんがあるか(3)期間(4)出やすい時間帯や季節(5)鼻水・鼻づまり(6)胸焼け-などの問診、胸部エックス線検査などで原因を突き止めると説明した。

 長引くせきで同病院を訪れた患者の約半数は、ぜんそくやぜん鳴のないせきぜんそくだった。他に、喫煙による慢性閉塞(へいそく)性肺疾患(COPD)▽鼻汁が喉に入って起こる後鼻漏(こうびろう)▽食生活の乱れによる胃食道逆流症など。気管支拡張薬やステロイド吸入薬などによる治療がある。

 一方、ごく一部で肺がんや結核などの重い病気や、百日ぜきなどの感染症もある。子どもの病気とされていた百日ぜきは、近年、大人でもかかることが分かり、感染報告数が急増。吉田医師は「ワクチン未接種の乳児がかかるとけいれんや呼吸停止などの恐れもあり危険。大人は感染源にならないよう、早めの受診を」と理解を求めた。


=2017/12/04付 西日本新聞朝刊=

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