いびき、アプリで測定 長崎市の井上病院など開発 無料公開しデータ収集

井上病院などが開発したいびきを測定するアプリの画面
井上病院などが開発したいびきを測定するアプリの画面
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 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の早期発見につなげようと、長崎市の井上病院などがスマートフォンで睡眠中のいびきを測定するアプリを開発した。臨床研究として2月末まで無料で公開してデータを収集、将来的には医療機器として実用化を目指す。

 SASは睡眠時に無呼吸状態が繰り返し起こる疾患。肥満や扁桃(へんとう)肥大などにより気道が狭くなることが要因とされる。長時間寝ても日中の眠気がとれず、心筋梗塞や糖尿病のリスクなども高まる。

 アプリは無料でダウンロードできる。使用に必要なパスワードは、井上病院にメールか電話して臨床研究参加に同意すれば発行される。利用する場合はアプリを起動し、スマホを喉の下から胸の上辺りに固定、マイクを通じて睡眠中の音声を記録する。計測後の画面で、いびきの頻度や強度を表したグラフや、呼吸音の有無の変動を示す「音圧変動指数」を確認できる。

 SASは、日本で300万人以上の潜在的患者がいるとされるが、睡眠中の症状のため、自覚されにくいという。開発に携わった吉嶺裕之副院長(52)は「アプリでの計測が、病院へ足を向けるきっかけとなれば」と話す。

 アプリは20歳以上が対象で性別や居住地は問わない。問い合わせは井上病院内の事務局=095(807)5176。

=2018/02/01付 西日本新聞朝刊=

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