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バングラ支部独立へ 宮崎市の「アジア砒素ネットワーク」 汚染対策経験や蓄積進む [宮崎県]

飲料水の水質浄化装置について協議するAANの現地スタッフやユニセフ関係者(今年6月、バングラデシュ・マハムドゥプール村=AAN提供)
飲料水の水質浄化装置について協議するAANの現地スタッフやユニセフ関係者(今年6月、バングラデシュ・マハムドゥプール村=AAN提供)
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 アジアでヒ素汚染対策を支援してきたNGO「アジア砒素(ひそ)ネットワーク」(AAN、宮崎市)は、2000年から海外拠点としてきた「バングラデシュ支部」を同国内のNGO「AANバングラデシュ」(AANB)として独立させる。現地スタッフが経験を積み、汚染対策のノウハウも蓄積してきたことから協議を進めていた。

 今年5月のAANの総会で支部独立を承認。近く設立を申請する。AANの横田漠(ひろし)代表は「今後は対等なパートナーとして共同事業を進める。成長した子どもが巣立つような感じだ」と話す。

 AANは、土呂久鉱害被害者の支援者らを母体に1994年に設立。バングラデシュを中心としたアジア各国で、ヒ素汚染の調査や住民への啓発活動、ヒ素除去装置の開発などに取り組んできた。バングラデシュでは首都ダッカの事務所のほか2013年に南西部のジョソール市に砒素センターを完成させた。現在、10件のプロジェクトを進め、約40人が活動している。

 バングラデシュ支部長で今後はアドバイザーになる対馬幸枝さん(73)は「支部独自の支援プロジェクトも増えており、独立すれば活動の幅が広がる」と期待する。

【ワードBOX】バングラデシュのヒ素汚染

 1980年代、水源だった池や沼の細菌由来の病気を防ぐため各地に井戸を建設。その地下水に天然に存在する多量のヒ素が含まれていたため、皮膚や呼吸器、肝臓、神経などが侵される慢性ヒ素中毒症が広がった。国や国際機関、NGOなどが対策事業を進めているが、現在も人口の8分の1に当たる約2千万人が汚染水の脅威にさらされている。

=2017/10/03付 西日本新聞朝刊=

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