出島6棟を復元 長崎市、20日から一般公開 [長崎県]

「銅蔵」など鎖国時代にあった6棟が復元された出島
「銅蔵」など鎖国時代にあった6棟が復元された出島
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 長崎市が復元を進めている出島(長崎市出島町)の中央部にあった輸出入品の保管庫など建物6棟が完成し、19日に記念式典があった。建物内には鎖国時代に国内唯一の交易拠点だった出島がどのように世界とつながっていたか学べる場になっている。これで復元建物は計16棟になった。20日から一般公開される。

 出島は、鎖国政策を取った江戸幕府の命令で1636年に築かれた扇形の人工島。平戸にあったオランダ商館が移され、41年から1859年までの218年間、オランダとの交易を通じて海外の品や文化を受け入れる窓口を担ってきた。

 今回復元されたのは(1)香辛料の保管庫「十六番蔵」(2)オランダ商館員の住居「筆者蘭人(ひっしゃらんじん)部屋」(3)輸入品の砂糖を保管した「十四番蔵」(4)町役人が出島の人の出入りを監視した「乙名(おとな)詰所」(5)輸出用の銅の計量場である「組頭部屋」(6)銅を木箱で保管した「銅蔵」-。

 市は2011年度から約10億円かけて6棟を復元した。「筆者蘭人部屋」には、足元にあるスクリーンに航海や交易などの様子の再現映像を投影する「プロジェクションマッピング」を採用して来場者が歴史を学べるよう工夫した。出島と交易があった国々が視覚的に分かる世界地図もある。

 出島の周囲は開国以降に埋め立てられ、扇形の島の面影は薄れた。国の史跡のため、市は国や県と調整して50年までに水に浮かぶ本来の出島の姿を復元する計画。17年秋には、陸と出島を結んでいた「表門橋」が架かる予定という。

=2016/10/20付 西日本新聞朝刊=

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