【長崎】中村県政評価64.9% 投票行動 出口調査、有権者の声で推察 共産色薄め原口氏得票増

投票箱を開き、投票用紙を広げる職員たち=長崎市民体育館
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 投票率が36・03%と過去最低を更新した今回の知事選。現職の中村法道氏(67)は、新人の原口敏彦氏(56)をトリプルスコアで下した一方で前回よりも得票を約6万票減らし、逆に原口氏は約1万票伸ばした。有権者は何を考え、どう動いたのか? 出口調査や有権者の声から推察した。

 投票率を市町別にみると、県内21市町のうち、19市町で投票率が下落した。下落幅が最も大きいのが松浦市で、前回を21・29ポイントも下回る54・58%。市選管によると、4年前は知事選と同じ日に市長選と市議選が重なり「大いに盛り上がった」。今回の知事選は市長、市議選ともに終わった後で「選挙疲れが残っていたのかもしれない」とみる。ただ下落したとはいえ、投票率の高さは小値賀町、対馬市、新上五島町に続く4番目。本土側では最も高い。

 投票率の低さが際立ったのは長崎市で、29・50%だった。前回知事選でも県内の全市町で最も低かったが、さらに4・24ポイント下回り、唯一の20%台だった。

 市選管は、朝方、傾斜地では雪が積もっていたため「投票に行こうとして行けず、そのまま家にとどまった人が多かったようだ」と分析する。取材に応じた市内の60代男性は「地面が凍結して危険だったので、投票に行かなかった」と言いつつ、「結果は分かりきっていた。自分が行かなくてもいいかな、と思った」と打ち明けた。

 確かに「大差」で勝敗は決したが、中村氏は大村市を除く全ての市町で得票数を減らしたのに対し、原口氏は松浦、島原両市以外では得票を上積みした。

 西日本新聞社とKTNテレビ長崎が4日、共同で実施した「出口調査」には計490人が回答。立憲民主党や社民党を支持する有権者が原口氏に票を入れたケースも少なくなかった。原口氏の陣営は「前回は共産公認候補だったが、今回は推薦。共産を前面に出さないのなら協力できる、という人は確かにいる」とした。

 2期8年の中村県政に対する有権者の“採点”は「評価する」「どちらかといえば評価する」が計64・9%を占めた。理由を個別に聞くと「安心感がある」などの声が多かったが、明確に言葉にできない有権者も目立った。「消去法」で選んだ人もいたようだ。

=2018/02/06付 西日本新聞朝刊=

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