4野党幹部がそろい踏み 衆院福岡6区補選、共闘アピール

民進党新人の応援に訪れた(左から)自由党の玉城幹事長、民進党の安住代表代行、共産党の志位委員長、社民党の吉田党首=19日午後7時ごろ、福岡県久留米市
民進党新人の応援に訪れた(左から)自由党の玉城幹事長、民進党の安住代表代行、共産党の志位委員長、社民党の吉田党首=19日午後7時ごろ、福岡県久留米市
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 衆院福岡6区補欠選挙に民進党新人の新井富美子氏(49)を統一候補として擁立した4野党の幹部が19日、そろって地元入りし、合同の街頭演説を行った。新潟県知事選で野党系候補が勝利した余勢を駆って、共闘アピールで巻き返しを図った形だ。ただ、陣営側には共産党と距離を置きたい本音がのぞいた。年明け衆院解散の臆測が飛び交う中、安倍政権に対抗する野党の選挙戦略が固まり切れない内情も浮かんだ。

 「新潟では圧勝した。野党と市民が力を合わせれば、自民党に打ち勝つことができる」。19日夜、福岡県久留米市の西鉄久留米駅前。共産党の志位和夫委員長がマイクを握りしめた。

 民進党の安住淳代表代行も「野党が個々に対抗しても非力な現実は変わらない。自公政権にチームで対峙(たいじ)する」と呼応した。隣には社民党の吉田忠智党首と自由党の玉城デニー幹事長。4人はつないだ手を高々と上げた。

 今回のそろい踏みは、野党共闘を求める市民団体の呼び掛けで実現した。演説会で司会を務めた市民団体の踊真一郎さん(38)は「民進と共産の距離が縮まった。大きな弾みだ」。演説会後、志位氏は記者団に「二つの補選は野党共闘を強めるステップ・バイ・ステップ」と次期衆院選に向けた前進を強調した。

 ただ、民進党の支持基盤の連合福岡などには「共産アレルギー」が強い。反発を懸念した陣営は、新井氏と志位氏が同じ写真に納まらないよう画策。演説会の前半で新井氏を中座させ、後半に登場する志位氏との「接触」を避けるシナリオを描いた。

 結果的に志位氏が予定よりも早く到着し、新井氏を含めた5人が手を取り合った。シナリオが崩れた陣営幹部は「仕方ない」と不満げで、連合福岡幹部も「事故みたいなもの」と冷ややか。安住氏も次期衆院選を念頭に「政権選択となるといろんな問題をクリアしないといけない」と記者団に語り、共産党との微妙な温度差をにじませた。

 同補選にはこのほか、政治団体「幸福実現党」の西原忠弘氏(61)、無所属の鳩山二郎氏(37)、無所属の蔵内謙氏(35)の新人3人が立候補している。

=2016/10/20付 西日本新聞朝刊=

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