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はだしのゲンが舞台に再び 20年ぶり全国上演へ 脚本の天美さん「ライフワークに」

ミュージカル「はだしのゲン誕生」を上演する天美幸さん
ミュージカル「はだしのゲン誕生」を上演する天美幸さん
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 原爆投下後の広島を描いた漫画「はだしのゲン」をテーマにしたミュージカルが5月、約20年ぶりに上演される。原作者の中沢啓治さん(2012年、73歳で死去)の願いで、福島県いわき市の舞台プロデューサーの天美幸(あまみこう)さん(55)が制作した「はだしのゲン誕生」。被爆者の高齢化が進み、中沢さんも亡くなった今、天美さんは「改めて原爆投下の事実と、被爆後にたくましく生きた人たちの姿を知ってほしい」と話す。

 作品は、主人公のゲンが原爆で父親ら家族を失う漫画のストーリーをたどる1部と、中沢さんが漫画家を志し、原爆への怒りを抱いて1973年に「はだしのゲン」を発表するまでを描いた2部で構成する。

 92年、原爆と原発をテーマにした天美さんの作品を鑑賞した中沢さんが「ぜひ、若い人たちに舞台でゲンを演じてほしい」と依頼。天美さんは中沢さんの被爆体験も聞きながら、脚本や演出を手掛けた。完成後、中沢さんは「僕の言いたいテーマがしっかり入っている」と涙を流して喜んだという。作品は95年から3年間、関東を中心に学校などで約100回上演された。

 天美さんは近年、東日本大震災と福島第1原発事故に見舞われたいわき市を舞台とした作品も制作。「もう一度ゲンを」との声が寄せられるようになり、「戦争について詳しく知らない子どもたちも増えている。ライフワークとして取り組もう」と再演を決めた。

 中沢さんの妻ミサヨさん(74)もこれを快諾。「夫も喜んでいると思う。ミュージカルで子どもにも分かりやすく平和の大切さを伝えてほしい」と話している。

 5月11、12日に都内で公演後、全国の学校などでの上演を目指す。5~30歳ぐらいの男性を対象に、出演者20人程度をオーディションで選ぶ予定で、今月20日まで募集している(経験不問)。問い合わせは天美さん=090(4938)4302。

=2017/01/11付 西日本新聞朝刊=

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