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博多陥没「砂、津波のよう」 JV報告書 作業員証言生々しく

陥没事故が起きる直前の昨年11月8日午前5時ごろ、大成JV職員が退避しながら撮影したトンネル内部
陥没事故が起きる直前の昨年11月8日午前5時ごろ、大成JV職員が退避しながら撮影したトンネル内部
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 「水混じりの砂が津波のように押し寄せてきた」-。昨年11月の福岡市営地下鉄七隈線延伸工事に伴うJR博多駅前の道路陥没事故で、発生前後のトンネル内部の緊迫した状況が、西日本新聞が入手した事故報告書で16日、明らかになった。トンネル上部の土砂がパラパラと崩れる「肌落ち」が連続的に発生し、作業員がコンクリート吹き付けによる補強を試みたが食い止められず、急きょ全員退避するなど、作業員の生々しい証言が記されている。

 報告書は、当時現場にいた大成建設を代表とする共同企業体(JV)の職員1人と、成豊建設の作業員8人から聞き取った内容で、大成JVが作成した。

 11月8日午前0時40分、トンネル掘削を開始。同4時ごろ、作業員(55)が天井付近の岩盤がもろいことを確認し「地山が不良」と周囲に声を掛け、掘削作業を中断した。

 コンクリートを吹き付ける補強作業に切り替えるための準備を始めたが、その間にも、それまでとは異なる連続的な肌落ちが見られた。

 同4時30分に補強作業を始めたが、20分後には天井から異常出水があった。濁った水が噴きだし、0・25立方メートルの黒い石の塊も落下してきた。

 安全衛生責任者(46)は急きょ、全員退避を指示した。同5時に退避完了後、作業員たちがトンネルの真上の通行規制を実施。同20分に道路陥没が始まった。

 時刻不明だが、退避後に現場につながる立て坑(深さ28メートル)に再び下り、水が迫ってきているのを確認した作業員(39)もいた。

 報告書は、事故原因究明のための国の第三者検討委員会に提出されている。

=2017/01/17付 西日本新聞朝刊=

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