「有害サイト」から子ども守れ Wi‐Fi接続時も遮断、福岡市の財団開発

 有害サイトから子どもを守ろうと、IT企業やセキュリティー関係の会社などでつくる福岡市のサイバーセキュリティ財団が、全ての通信をフィルタリングできるスマートフォン向けシステム「チャイルドフィルター」を開発した。携帯電話の事業者が提供するサービスは、設定によって公衆無線LAN「Wi-Fi(ワイファイ)」の接続時、有害サイトをブロックできないなど課題があった。財団は3月から無料でサービスを開始する方針。

 フィルタリングは、出会い系やアダルトサイトを制限するサービスで、携帯電話事業者は保護者から「不要」の申し出がない限り、18歳未満への提供が義務付けられている。ただ、内閣府の2015年度調査によると、10~17歳のスマホ利用者でフィルタリングを使っているのは45・2%。一方、Wi-Fiの利用は82・6%に上った。

 携帯電話事業者のフィルタリングは回線を通して通信を制限するため、Wi-Fi接続時に有害サイトをブロックできないことも。完全にブロックする方法はあるが、操作が煩雑なため普及が進まない理由になっているとみられる。

 財団は、NECなどの子会社で情報セキュリティー企業のインフォセック(東京)などと協力。全ての通信を財団のネットワークに誘導し、そこでフィルタリングをかけるシステムを構築した。通信は暗号化され、個人情報を抜き取られる危険性もない。財団のホームページから専用ファイルを子どものスマホにインストールするだけで特別な設定は不要という。全国どこでも利用可能だ。

 財団の宮脇正理事長は「交流サイトで犯罪に遭う子どもが増えている。簡単に利用できるので、春休みを前に導入を検討してほしい」と話している。

=2017/02/27付 西日本新聞朝刊=

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