「サルが島から逃げ出しかねない」海の道出現で監視員を配置

干潮の際に石波海岸とほぼ陸続きになった幸島。地元の住民たちも見物に訪れている=14日午後1時20分ごろ、宮崎県串間市
干潮の際に石波海岸とほぼ陸続きになった幸島。地元の住民たちも見物に訪れている=14日午後1時20分ごろ、宮崎県串間市
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 イモを海水で洗って食べる「文化ザル」の生息地として世界的に知られる宮崎県串間市の離島・幸島(こうじま)が2月から、干潮時に約200メートル離れた石波海岸とほぼ陸続きとなり、島と行き来できる状態になっている。市によると、直接渡れるようになったのは2001年以来約16年ぶり。市は「サルが島から逃げ出しかねない」として新年度予算案に監視員の人件費47万6千円を計上した。

 幸島は周囲約3・5キロの無人島。現在約100匹のサルが暮らし、島全体が国の天然記念物に指定されている。市によれば、海岸と幸島の間に砂が堆積し干潮時に「海の道」が出現。サルが歩いて渡れるようになった。砂は、風や波で運ばれてきたとみられる。

 市は新年度、干潮時に見張り役の監視員2人を配置。“本土”側の農地などが荒らされないよう、サルが島から逃走するのを防ぐ。観光客が島に餌を持ち込まないよう呼び掛ける看板も設置する計画。京都大野生動物研究センター幸島観察所の技術専門職員の鈴村崇文さんは「餌付けされれば、サルは人を襲う恐れも出てくる」などと注意を呼び掛けている。

=2017/03/15付 西日本新聞朝刊=

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