口永良部島アプリで丸分かり 観光客用、宿泊先や避難情報 福岡のベンチャー開発

16日スタートする口永良部島の無料地図アプリでは、赤い線と矢印で避難経路が示される
16日スタートする口永良部島の無料地図アプリでは、赤い線と矢印で避難経路が示される
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 口永良部島(くちのえらぶじま)(鹿児島県屋久島町)を訪れる観光客向けに、見どころや災害時の避難経路が分かる無料アプリのサービスが16日から始まる。町が公募で選んだ福岡市のITベンチャー企業「ヤマップ」が提供する。口永良部島は2年前の火山噴火で落ち込んだ客足がまだ回復しておらず、町はアプリの利用も呼び掛けながらにぎわいを取り戻したい考えだ。

 ヤマップが開発した登山者向け地図アプリ「YAMAP」に、島の情報を付加した。アプリの特長は、スマホの電波が弱い場所でも位置が示されること。民宿や温泉などの観光情報のほか、2015年5月に噴火した新岳(626メートル)一帯の避難経路を表示する。島内で撮影した写真を地図にリンクさせてアプリ上に掲載する機能もある。

 15年の新岳噴火では全島民ら約140人が一時島外に避難した。現在は火口から半径2キロを除き立ち入ることができるが、釣り客や観光客は戻っていない。町は昨年8月、防災強化事業として、観光客などが安全に避難できるアプリの開発を公募していた。

 YAMAPは登山者向け地図アプリでは最大規模の月38万人が利用する。福岡市の事業を請け負い、昨年5月からはアプリ内の同市の地図に災害避難所を掲載しており、春山慶彦社長(36)は「今後も防災に貢献する事業を展開したい」と話す。

=2017/03/15付 西日本新聞朝刊=

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