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「現場分かってない」、九州の捜査関係者 令状なしGPS捜査「違法」に

 最高裁が、令状を取らずに捜査対象者の車両にGPS端末を取り付ける捜査手法を「違法」と判断した15日、九州の現役警察官やOBには「捜査への影響が大きい」と衝撃が広がった。ただ、一部からはプライバシーの問題点から判決内容を冷静に受け止める意見も聞かれた。

 「裁判所は現場のことが何も分かっていない。捜査対象者の車はナンバープレートを次々変える。人間だけで追いかけるのは現実的じゃない」。元長崎県警幹部は驚きを隠さなかった。

 別の捜査関係者は「捜査対象者の行動確認をする上で、GPS捜査は有力な武器の一つだ。対象者の容疑が晴れる場合もある」と語った。

 福岡県警のある捜査幹部は、窃盗団や暴力団による事件は犯行グループの行動範囲が広域にまたがる上、複数のグループが連携して犯行に及ぶため、尾行や張り込みには限界があると指摘。「捜査に時間がかかり、被害者が増えるだけだ」と切り捨てた。

 治安か、プライバシー重視かという問題は、常に犯罪捜査に突き付けられる課題だ。「ぎりぎりでプライバシーを守りながら、捜査は公共の安全のためにやっている」と語る捜査幹部もいた。

 一方で、判決を一定程度評価する声もあった。福岡県警のある幹部は「GPSをつけた車を捜査対象者の家族が使った場合、プライバシーの侵害は避けられない。(判決は)ある意味で仕方ない。福岡県警は最近、GPSを使っていない」と話した。

 判決が今後もGPS捜査を実施するには「新たな立法措置」を求めた点については、評価が分かれた。複数の捜査員は「新しい法律が整備されるまで2~3年かかるだろう。その間は何もできないということか」と懸念した。

 GPS捜査の経験がある福岡県警OBは「車に機材を取り付けたりするので危うい部分はあった。通信傍受も法律の段階を踏んだので、GPSもそうした流れになればいいのではないか」と前向きに評価した。

=2017/03/16付 西日本新聞朝刊=

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