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ミゲルの木棺?発見 天正遣欧使節の1人 諫早の石碑周辺、木片や金具

発掘調査で見つかった千々石ミゲルの棺があったとみられる遺構=1日、長崎県諫早市
発掘調査で見つかった千々石ミゲルの棺があったとみられる遺構=1日、長崎県諫早市
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 長崎県諫早市で行われている天正遣欧使節の一人、千々石(ちぢわ)ミゲルの墓とされる石碑周辺の発掘調査現場で1日、木棺の一部とみられる木片と金具が見つかった。調査を指導する別府大の田中裕介教授(考古学)は「石碑は墓石で『ミゲルの墓』であることはほぼ間違いない」としている。天正遣欧使節の墓が確認されれば初めて。

 8月20日に始まった調査では、石碑の地下1・5メートルから平らな自然石を並べた3枚の「蓋(ふた)石」が出土。1日に蓋石を外すと内部は縦約1メートル、横約0・7メートル、深さ約0・5メートルの空洞で、土の壁に埋まった状態で取っ手や留め具のような金具3点と木片が確認された。田中教授は「棺は取っ手が付いた長持ちのような形だったのではないか」と推測する。

 調査は地元の研究者や田中教授らが実施。碑文などから石碑はミゲル夫妻の墓とされてきたが、埋葬施設との確証はなかった。4日以降、人骨や副葬品がないか調べる。被埋葬者の特定にはDNA鑑定などが必要で、諫早市は「今後の発掘成果を見守りたい」(文化振興課)としている。

 天正遣欧使節は1582年、九州のキリシタン大名が欧州に派遣した少年4人。8年後に帰国したが、キリシタン弾圧の中で殉教など過酷な運命をたどった。ミゲルは4人の中で唯一、棄教した「異端者」と伝わる。

=2017/09/02付 西日本新聞朝刊=

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