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熊本城石垣復元、写真4万点活用 崩落前と照合位置推測 凸版印刷と熊大連携

熊本地震前に熊本城の石垣を部分ごとに撮影した4枚の写真。崩落した石垣の復元に生かされる(凸版印刷提供)
熊本地震前に熊本城の石垣を部分ごとに撮影した4枚の写真。崩落した石垣の復元に生かされる(凸版印刷提供)
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 熊本大は3日、熊本地震で崩落した熊本城の石垣の早期復旧へ向けて、凸版印刷(東京)が地震前に撮影していた4万点を超す石垣や櫓(やぐら)などのデジタル写真を活用する研究が国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の本年度の支援事業に採択されたと発表した。研究成果は「一本足」状態の石垣に支えられて倒壊を免れた飯田丸五階櫓などの復元にも生かす。

 熊本市によると、国特別史跡の熊本城は文化財としての価値を守るため、崩れた石垣を元通りの位置に戻す必要がある。研究は、熊本大工学部の上瀧剛助教(37)が開発した「石垣照合システム」も活用。崩落した石の写真の輪郭と、凸版印刷が保有する崩落前の石垣の写真を照合することで元の位置を推定する。

 両者は5月、熊本城などの文化財復旧支援に関する連携協定を締結。JSTは研究開発費として2~6年間に最大5億円を支援する。凸版印刷は保有する写真などのデジタルデータの整理に着手。熊本市は崩れた石の形状や場所の調査、台帳の作成などを専門職員の手で進めている。

 熊本大によると、東日本大震災で被災した城跡でも震災前後の石垣の写真を目視で照合する作業が続いており、こうした現場でも研究成果を生かしたいという。上瀧助教は「早く熊本城を復興し、元気な姿になるよう力を尽くしたい」と話している。

=2017/10/04付 西日本新聞朝刊=

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