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阿蘇山爆発的噴火1年 火口観光復活へ準備

湯だまりが戻った中岳第1火口を視察する熊本県火山防災協議会関係者=5日
湯だまりが戻った中岳第1火口を視察する熊本県火山防災協議会関係者=5日
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 昨年10月、熊本県の阿蘇中岳が36年ぶりに爆発的噴火を起こして8日で1年になる。火口湖には活動の落ち着きを示す「湯だまり」が戻った。熊本地震で被災した登山道はほぼ復旧し、火口周辺に積もった火山灰も取り除かれた。落ち込んだ観光客の回復に向け、地元は来春にも目玉の火口見学の復活を目指す方針だ。

 2月に噴火警戒レベルは最低の「1」(活火山であることに留意)に下がったものの、噴火で火山ガス警報装置や安全柵が破損したため、火口周辺への立ち入り規制は今も続く。

 1日には山上付近にある阿蘇火山博物館が地震から1年半ぶりに営業を本格再開し、4日には阿蘇山南側の登山道が復旧。明るい話題は続くが「火口へ行けないうちは元通りとは言えない」と、草千里ケ浜前で飲食店を営む女性に笑顔はない。

 地震前には年間1700万人が訪れた阿蘇。秋の好楽シーズンに起きた噴火は予約のキャンセルなど観光関連だけで1億2200万円の被害を出し、観光客は前年の6割程度に減った。

 「一番きつかったのは風評被害」。火口の北約4キロにある国立阿蘇青少年交流の家の金崎健次次長はそう話す。今でも学校の宿泊学習の予約が保護者の反対で取り消されることもあるといい、「何もかも危険と思われるのが悔しい」。

 火口見学の復活は安全性のアピールになる。環境省は壊れた設備を来年2月までに復旧する予定で、5日に火口を視察した県火山防災協議会長の蒲島郁夫知事は「早く安全性を確認して多くの観光客に見てもらいたい」と話した。

=2017/10/08付 西日本新聞朝刊=

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