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街を覆う降灰再び 新燃岳噴火 観光影響を懸念

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 霧島連山・新燃岳(しんもえだけ)が噴火し、噴火警戒レベルが3(入山規制)に引き上げられた11日、東側の宮崎県高原町では道路や車に火山灰が降り積もった。町は住民への注意喚起や被害調査に追われ、観光関係者は秋の行楽シーズンに噴火が重なった影響を懸念した。

 新燃岳から約8キロの場所で農産物直売所を営む黒木親幸さん(69)は噴火前、外で硫黄のにおいがするのに気付いた。すぐに噴煙が上がり、灰が降り始めた。

 6年前の噴火で町は広い範囲に避難勧告を出し、店は15日間休業した。この日は客足が鈍く「長引くのが心配」と表情を曇らせた。

 小中学生はヘルメットとマスクを着けて下校するよう指示された。町は収穫時期の稲や露地野菜の被害調査も開始。住民の自主避難も受け付けるという。

 一方、西側の鹿児島県霧島市観光協会によると、今のところホテルや旅館のキャンセルはない。担当者は「6年前は衝撃的に報じられ、宿泊客減を引きずった。風評被害が起きないよう行政とも連携したい」。宮崎県都城市の公務員男性(36)は「この程度の噴火で済んでくれれば」と語った。

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 6年前と同規模噴火も

 鹿児島大の井村隆介准教授(火山地質学)の話 霧島連山・新燃岳のマグマ蓄積量は2011年1月の噴火前の水準にまで増えている。マグマ蓄積量の指標となる観測点「えびの」と「牧園」の距離が、11年の噴火によって縮んだが、現在は同程度に戻っている。次の“弾”は既に込められており、11年と同規模の噴火が起こってもおかしくない。11日の噴火は、11年1月下旬に起きた噴火の1万分の1の規模だ。6年前の被害を思い出し、注意してほしい。

=2017/10/12付 西日本新聞朝刊=

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