旧日本軍の潜水艦をVRに 五島沖海底に沈む24隻 九工大チーム「戦争遺構を後世に」

3次元コンピューターグラフィックスで作製した「伊47」の前部(九工大の浦環特別教授提供)
3次元コンピューターグラフィックスで作製した「伊47」の前部(九工大の浦環特別教授提供)
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艦首を上に向け、垂直に沈んだ潜水艦「伊47」=長崎県五島列島沖(九工大の浦環特別教授提供)
艦首を上に向け、垂直に沈んだ潜水艦「伊47」=長崎県五島列島沖(九工大の浦環特別教授提供)
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 九州工業大(北九州市)の浦環(たまき)特別教授らでつくる調査チームが、長崎県五島列島沖に沈む旧日本海軍の潜水艦「伊47」をバーチャルリアリティー(VR、仮想現実)で再現する計画を進めている。米艦船への特攻作戦にも加わった伊47を「戦争遺構」として保存するのが狙いで、年内の公開を目指している。

 調査チームは昨年8月、五島列島沖で旧日本海軍の潜水艦24隻の所在を突き止め、浦特別教授らが開発した水中ロボットで撮影に成功。連合国軍総司令部(GHQ)の資料などで、全ての潜水艦名を特定した。

 このうち伊47は艦首を上にして、墓標のように海底に立った状態だった。撮影した画像から3次元コンピューターグラフィックスを製作し、艦体だけでなく、艦内の様子もVRで再現することにした。戦時中は人間魚雷と呼ばれた「回天」の特攻作戦に参加し、広島で終戦を迎えたという。

 調査チームは戦争遺構を紹介する施設などに働き掛け、疑似乗艦する場所をつくる方向で検討している。2020年までに残る23隻もVR化して、全24隻を一般公開する予定だ。浦特別教授は「戦争があった時代背景や当時の技術を知る資料として、VRを活用したい」と話している。

 GHQの記録によると、24隻の潜水艦は1946年にGHQによって処分された。広島原爆の部品を運んだ米重巡洋艦インディアナポリスを沈めた「伊58」も含まれる。


=2018/01/06付 西日本新聞夕刊=

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