水俣病50年―「過去」に「未来」を学ぶ― <西日本新聞社編>
水俣病の公式確認からちょうど半世紀の2006年、西日本新聞社は年次シリーズとして「水俣病50年」を連載しました。本書は、その記事を中心に構成を変えてまとめたものです。
高度経済成長の陰で起きた水俣病。私たちは、その「失敗」から何を学べばいいのか。本書は、被害者側の視点にとどまらず、加害企業や行政の立場から、文学や映像などの表現者の観点からも切り込んでいます。市民意識調査を行い、記者たちが現地に出向いて住民と地域づくりを議論する「地域と語ろう隊」も実施。多角的にとらえた内容は、本年度の新聞協会賞と「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」をダブル受賞しました。公害事件を通じて、「この国の根本的なゆがみ」も読み解ける一冊です。
312ページ/A5判/並製/定価1,680円
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第1部 航跡-ある家族史
ある一家の歴史と重ね合わせて描いた水俣の全体史
第3部 岐路-役人たちの水俣病
被害を放置し、十分な対策をとらなかった元役人たちの苦悩
第4部 チッソ-未完の決算
「原因企業」は水俣病にどう向き合い、どう総括してきたのか
第5部 刻む-水俣と表現者たち
表現者たちは被害の実態をどう表現し、今日どう振り返っているのか
第6部 宿命-胎児性・坂本しのぶの願い
想像をはるかに超える胎児性患者の壮絶な生き様
第9部 水俣病と報道
行政や政治だけでなく、私たちマスコミにも「未解決の半世紀」に責任があるのではないか

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