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宮崎県談合事件

宮崎官製談合 前出納長に有罪判決 前知事の指示を認定 地裁「調整役、主体的に」

 宮崎県発注事業をめぐる官製談合・汚職事件で前知事安藤忠恕(ただひろ)被告(66)=事前収賄、競売入札妨害(談合)などの罪で公判中=の意向を受けて談合に関与したとして、談合罪に問われた前県出納長江藤隆被告(64)=宮崎市学園木花台北=の判決公判が16日、宮崎地裁であった。高原正良裁判官は安藤被告からの談合の指示を認めた上で、江藤被告に懲役1年、執行猶予4年(求刑懲役1年)を言い渡した。

 判決理由で高原裁判官は「知事からの指示を受け、土木部幹部と相談し、知事や癒着した業者の利益のために談合に至った」と述べた。

 一連の事件では昨年10月、安藤被告の共犯として事前収賄と談合の罪に問われた元後援会幹部石川鎮雄被告(69)が懲役1年2月の実刑判決を受けている。側近の出納長だった江藤被告の判決でも談合の指示が認定されたことで、無罪を主張している安藤被告はいっそう窮地に立たされることになった。

 判決によると、江藤被告は2005年、安藤被告から二本木由文被告(57)=贈賄と談合の罪で公判中=が社長を務めていたヤマト設計(東京)に年間8000万円の県事業を受注させるよう求められ、当時の土木部幹部にその意向を伝え、同年10、11月に行われた2件の県発注橋設計事業の入札で同社が落札できるよう受注調整させた。

 弁護側は「安藤被告の指示を伝えただけで共謀ではなくほう助にあたる」と主張して罰金刑などにするよう求めていた。しかし、高原裁判官は「宮崎県では出納長が業者の調整役を行っており、自ら主体的に談合を行った」などと述べ、弁護側の主張を退けた。

 江藤被告は「非常に残念だが、控訴するかどうかは判決文を十分に検討した上で考えたい」としている。

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 ●ワードBOX=宮崎県官製談合・汚職事件
 安藤忠恕被告が知事就任前の2003年7月、ヤマト設計(東京)の社長だった二本木由文被告から2000万円を受け(事前収賄罪)、知事就任後、二本木被告に元後援会幹部の石川鎮雄被告の口座に計約1000万円を振り込ませ(第三者供賄罪)、県発注の3件の橋設計事業で同社が落札できるよう出納長だった江藤隆被告らに指示した(競売入札妨害罪)とされる事件。
 江藤被告は3件のうち2件(05年10、11月)の橋設計事業で当時の部下に談合を指示したとされ、競売入札妨害罪に問われた。事件では16人が逮捕されたが、起訴されたのは安藤被告と江藤被告、石川被告、二本木被告の4人。既に石川被告が1審で実刑判決を受け、控訴している。安藤被告の公判は証人尋問が続いている。

=2008/01/16付 西日本新聞夕刊= 2008年01月16日16時24分



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