地球温暖化による絶滅の危険性が判明したキングペンギン(フランス国立科学研究センター提供)

地球温暖化による絶滅の危険性が判明したキングペンギン(フランス国立科学研究センター提供)

 地球温暖化が現在のペースで進むと、南極の近くにすむキングペンギンの餌が減り、絶滅する可能性もあるとの研究結果をフランスや南アフリカなどのチームがまとめ、12日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表した。

 キングペンギンは、コウテイペンギンに次ぐ2番目に大きいペンギンで、旭山動物園(北海道旭川市)で冬に散歩する姿が人気。インド洋や大西洋南部で約200万つがいが生息しており、うち3分の2がインド洋南部のフランス領クロゼ諸島で繁殖しているとされる。

 チームはクロゼ諸島で9年間にわたり、約450羽のペンギンの皮下に小型のセンサーを埋め込み生態を調べた。その結果、冬に海面の温度が高くなり餌となる小魚やイカが減ると、成鳥の個体数も減ることが判明。これらを基に計算すると、海面温度が0・26度上がるごとに、ペンギンの数は9%ずつ減少する結果になった。

 チームは「今回の結果は、温暖化によってキングペンギンが絶滅する危険性が非常に大きいことを示している」と警告している。