日本列島の下に沈み込む太平洋プレートやフィリピン海プレートのような「プレート(岩板)」は、やがて地下約550-660キロに広がる“プレートの墓場”に行き着き、層をなしてたまり続けるとする新説を入舩徹男愛媛大教授(高圧地球科学)らがまとめ、14日付の英科学誌ネイチャーに発表した。

 プレートはある程度たまると塊となってさらに深部の下部マントルに崩落、地表に大きな変動をもたらすとの説もあり、一昨年公開された映画「日本沈没」の題材になったが、入舩教授は「たまったプレートは安定で、日本沈没を招くような急激な崩落は起きないだろう」と話している。

 研究チームは、プレートの先端が到達する、上部マントルと下部マントルに挟まれた深さ410-660キロの「マントル遷移層」と呼ばれる領域が、どんな岩石で構成されているかを調べた。

 この層に存在すると予想されるかんらん岩と、ざくろ石に富んだ岩石の2種の試料を合成。大型放射光施設スプリング8(兵庫県佐用町)で、層の深さに相当する13万-24万気圧をかけながら地震波を模した超音波を当て、試料内部を通る波の速度を測った。