サイの足跡?化石発見 日田市大山町 3、4日現地説明会 [大分県]

サイのものとみられる足跡化石を示す滋賀県足跡化石研究会の岡村喜明代表
サイのものとみられる足跡化石を示す滋賀県足跡化石研究会の岡村喜明代表
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 日田市大山町の吾々路(ごごろ)川中流域にある70~80万年前の地層からサイの足跡とみられる化石が見つかり、同市立博物館が11月29日、発表した。市内でサイの足跡化石が見つかったのは初めて。同じ地層からは2014年にシカの足跡化石が見つかっており、調査に携わった滋賀県足跡化石研究会(同県栗東市)の岡村喜明代表は「当時の生態系を知る上で貴重な発見だ」と話している。現地説明会は3、4日の両日あり、時間は午前10時~午後3時。

 同博物館は、2年前に見つかったシカの足跡化石周辺を11月22日から再調査。その結果、シカの足跡から下流へ約6メートルの範囲内で大型動物の足跡化石が4カ所見つかった。岡村代表はいずれもひづめが3本に分かれ、中指のひづめが他のひづめより幅広なことなどから「サイの可能性が高い」と判断した。足跡が鮮明なもので縦約20センチ、横約20センチの大きさだった。岡村代表は足跡のサイズから「現在のスマトラサイの成獣と同程度のサイが生息していたのではないか」と推測している。シカの足跡化石も新たに5カ所見つかった。

 化石が見つかった地層は大山層と呼ばれる。熊本県天草市御所浦白亜紀資料館の長谷義隆館長によると、足跡が見つかった一帯は約80万年前、湖か沼地のような場所だったとみられ、ケヤキやブナなどの温帯落葉広葉樹やメタセコイアなどの針葉樹が生えていたという。現在より比較的涼しい気候だったと考えられる。

 同博物館は今後、足跡化石が見つかった地層の年代をさらに絞り込み調査報告書をまとめる。サイの足跡化石は地層ごと切り取って保存し、来年10月から開く特別展で公開する予定。

=2016/12/01付 西日本新聞朝刊=

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