西日本新聞電子版 1周年記念プレゼント

豊後高田「昭和の町」が受賞 国連のアジア都市景観賞 官民一体の地域再生16年を評価 [大分県]

1957年式のボンネットバスが現役で運行する豊後高田市の「昭和の町」(市提供)
1957年式のボンネットバスが現役で運行する豊後高田市の「昭和の町」(市提供)
写真を見る

 昭和30年代の商店街の面影を残す豊後高田市の「昭和の町」が、「2017年アジア都市景観賞」に選ばれた。16年間にわたり、官民一体で地道に地域再生に取り組んだことが評価された。市は「商店街や商工会議所などとの連携を深め、昭和の町のさらなる魅力アップを図っていきたい」と意気込む。

 同賞は、居住環境や都市問題に取り組む「国連人間居住計画(ハビタット)」福岡本部などが主催。人々が幸福な生活環境を営む上で他都市の模範となる取り組みなどを表彰する。2010年に創設され、今回はアジア53都市から応募があり、豊後高田市などアジアから13都市が受賞した。

 赤くて円筒形の郵便ポスト、木製の看板、白壁にかわら屋根…。「昭和の町」は01年、市と地元商店街や商店主が協力し、一番元気だった昭和30年代の街並み空間を再現するというコンセプトで始まった。

 雰囲気を統一するため、アルミサッシを木製に変えたり、看板をブリキ製にしたりする場合は、市が補助金を出す仕組みも取り入れた。豪商の米蔵を外壁などはそのままに、内部を改装して観光拠点施設として活用したり、廃車同然だったボンネットバスを整備して商店街を走らせたりするなど、予算をあまりかけず知恵と工夫で「昭和の雰囲気作りを徹底した」(市)。高度成長期の空気感という分かりやすさが受け、観光客は年々増加。2011年には過去最高の40万人にも上った。

 ハビタット福岡本部は受賞理由について(1)官民一体で取り組んだ(2)新たな施設など作らず、地域に元々ある商店街という資源を有効に活用した(3)16年に及ぶ一貫した取り組みにより商店街の再生、地域の再生につながった-などを挙げた。表彰式は28日に中国・寧夏回族自治区の銀川市である。

=2017/09/16付 西日本新聞朝刊=

→電子版1周年記念!1万円分賞品券やQUOカードが当たる!!

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]