宇佐場所に2300人歓声 大相撲・冬巡業 暴行問題はファン複雑な表情 [大分県]

両横綱が一歩も引かない白熱した戦いとなった白鵬関と鶴竜関との一番で大きな歓声が上がった大相撲冬巡業・宇佐場所
両横綱が一歩も引かない白熱した戦いとなった白鵬関と鶴竜関との一番で大きな歓声が上がった大相撲冬巡業・宇佐場所
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午前8時の開場と同時に会場の入り口に詰めかけた相撲ファン
午前8時の開場と同時に会場の入り口に詰めかけた相撲ファン
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地元の相撲クラブとの稽古で、佐伯市出身の嘉風関(中央)が軽々と児童を持ち上げると大きな笑いと盛んな拍手が湧き上がった
地元の相撲クラブとの稽古で、佐伯市出身の嘉風関(中央)が軽々と児童を持ち上げると大きな笑いと盛んな拍手が湧き上がった
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 元横綱日馬富士関の暴行問題に揺れる大相撲の冬巡業・宇佐場所が7日、同市川部の三和酒類スポーツセンターであり、約2300人が盛んな声援を送った。会場には午前8時の開場と同時に、お目当ての力士を一目見ようと、多くの相撲ファンが詰めかけ、熱気と歓声に包まれた。

 前夜、なかなか眠れなかったという同市院内町の佐矢弘憲さん(78)は「待ちに待ってました」と興奮した様子。昨年、中津市であった中津場所に行けなかったという佐矢さんは「大男たちが力と力でぶつかり合う迫力は、ほかのスポーツにはない。見ているだけで元気が出ます」と笑顔だった。

 暴行問題が影を落とす巡業場所。県内で行われる巡業には毎回見に行くという大分市の池辺まち子さん(66)は複雑な表情を浮かべる。数年前に大分市であった巡業で、笑顔で優しく握手をしてくれた日馬富士関の手のぬくもりが忘れられない。「本当に物腰が柔らかくて。あんな人が暴行するなんて今も信じられない」と表情を曇らせた。池辺さんと一緒に来た工藤洋子さん(64)と憲子さん(70)姉妹は「人間だから魔が差すことはある」としながらも「傷害事件を起こしたんだから、横綱を引退するのは仕方ない」と口をそろえた。

 一方、中津市から来た自営業野田健司さん(58)は「引退はもったいない」と不満げ。「酒席での出来事。ちょっと罰が重過ぎるのではないか。これでは被害者の貴ノ岩関もこれから相撲に集中できるのか。両方を生かしてやる方法を相撲協会は考えてやるべきだった」と残念がる。

 別府市の会社員松原良一さん(57)は「相撲人気が陰ることがないよう、今回のことを教訓に、相撲界全体で暴力を許さない体質に変わっていってほしい」と願っていた。

=2017/12/08付 西日本新聞朝刊=

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