古湯温泉に「泊まれる図書館」 佐賀市、古民家リニューアル [佐賀県]

築110年の古民家を改修してオープンした泊まれる図書館「暁」
築110年の古民家を改修してオープンした泊まれる図書館「暁」
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「自由な時間の使い方ができる空間を目指したい」と話す白石隆義さん
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 佐賀市富士町の古湯地区に、古民家を改修した泊まれる図書館「暁(あかつき)」がオープンした。昼間はカフェを営業しながら本の貸し出しも行い、夜は好きなだけ読書に浸れる宿泊施設に。運営する福岡県糸島市のウェブデザイナー白石隆義さん(41)は「ゆったり流れる時間を楽しみ、心ゆくまで本に熱中できる図書館を目指したい」と話す。

 無類の本好きで、週末限定の古本店も経営しているという白石さんが「夜通しで本が読める場所を作りたい」と発案。候補地を探していた昨年10月、イベントの手伝いで初めて古湯地区を訪れた際に「静かで本を読むには最適の環境」と魅力を感じ、美容室だった築110年ほどの平屋を借りた。装飾梁(はり)や裸電球など趣のある空間に「一目ぼれした」と言う。

 蔵書は現在約1100冊。小説から絵本、専門書などが小さな木箱の本棚に20冊ずつ収まっている。知人に呼び掛け「ずっと自分の本棚に置いていたい本」を基準に20冊ずつ選んでもらった。巻末には選定者のコメントを記し、貸し出しカードには感想が書き込める。本を介して推薦者と読み手が交流できる仕組みだ。白石さんは「選者は喫茶店の店主や住職、俳優などさまざま。タイトルやコメントに共感したり、新しい本と出合えたりする楽しみを味わってほしい」と話す。

 宿泊は1日1組限定で最大5人まで。食事と風呂は近隣の飲食店や古湯温泉を利用してもらい、地域活性化につなげる狙いもある。

 水、木曜休館。昼間の図書館・カフェは午後2~6時、宿泊は午後7時~翌日正午。宿泊利用料は人数によって異なり、1人1万5千円~5人で3万円。現在、本の貸し出しは地元住民が対象。

=2016/09/23 西日本新聞=

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