唐津で「花筐」先行上映会 大林監督があいさつ 8会場で17日まで [佐賀県]

上映に先だって舞台あいさつした大林宣彦監督(中央)や出演者、映画製作関係者
上映に先だって舞台あいさつした大林宣彦監督(中央)や出演者、映画製作関係者
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 唐津市を舞台に撮影された大林宣彦監督の映画「花筐/HANAGATAMI」の先行上映会が7日、同市西城内の市民会館で始まった。上映に先だって舞台あいさつがあり、大林監督は「権力に負けず、平和を願う精神がある唐津の人と一緒に作った。世界の人々は花筐を見て、日本に誇れる里があるのを感じてくれる」と語った。先行上映会は17日まで、同市や玄海町の8会場で計18回ある。

 作品は、日本が戦争に突入していく時代、平和を切実に願って自分らしく生きた男女を鮮烈に描いた青春群像劇。昨年8~10月に市内で行われた撮影には、延べ約3千人のボランティアやエキストラが参加。唐津くんちの曳山(ひきやま)14台が宵ヤマで曳(ひ)かれるシーンも撮影した。大林監督は「市民と心を一つにして作り上げた『古里映画』。映画人生の集大成」と位置づける。

 7日は2回上映があり、大林監督は俳優の常盤貴子さんや満島真之介さん、矢作穂香さんらとともにあいさつ。「親の世代は、青春が戦争の消耗品にされた。その無念な思いを未来の子どもにさせたくない。あんな戦争は二度と嫌だという思いで作った」と語った。

 最初の上映には約950人が入場。鑑賞しやすい席を求め、2回目に回る人も出る盛況だった。同市の主婦山口佳子さん(69)は「唐津の伝統的な美しい情景の中に、戦争はしてはならないという願いが込められていた」と話していた。

 16日から東京・有楽町スバル座を皮切りに全国ロードショーが始まる。先行上映会のチケットは前売り券1200円、当日券1500円。

=2017/12/08付 西日本新聞朝刊=

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