旧唐津銀行本店を通称「辰野金吾資料館」に 市に要望する署名活動 [佐賀県]

JR唐津駅構内で行われている「辰野金吾資料館」の通称使用を要望する署名活動
JR唐津駅構内で行われている「辰野金吾資料館」の通称使用を要望する署名活動
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 唐津市本町にある旧唐津銀行本店(県重要文化財)の通称を「辰野金吾資料館」とするよう市に要望する署名活動が始まった。JR唐津駅構内に6日まで記帳台を設け、集まった署名は峰達郎市長宛てに要望書として提出する。

 同銀行は1912年に完成し、設計は唐津出身の建築家辰野金吾(1854~1919)の弟子の田中実が担当した。辰野は当時、東京駅の設計に携わっており、同銀行については監修したとみられる。外観に赤れんがと白御影石をあしらい、屋根に小塔を載せた「辰野式」と呼ばれるデザインが目を引く。

 署名を始めたのは、辰野の顕彰活動に取り組む「唐津赤レンガの会」(田中勝会長)。同銀行を全国的に売り出すため、著名な建築家名を冠することを思い立ったという。

 辰野は中央で活躍したことから、地元には歴史的な資料が少ない。足跡を掘り起こすためにも「資料館」の文字を盛り込んだ。

 来年は辰野没後100年の節目に当たる。田中会長は「東京駅などを設計した辰野の名前を前面に打ち出し、『日本近代建築の聖地』として、全国の人に唐津を訪れてもらいたい」と話した。

=2018/01/04付 西日本新聞朝刊=

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