東経130度、唐津のシンボルに 交差点名や交番の愛称に次々 唐津東高OB奔走 [佐賀県]

校内に引かれた東経130度線をアピールする唐津東高の生徒たち
校内に引かれた東経130度線をアピールする唐津東高の生徒たち
写真を見る
東経130度交番の愛称プレートの除幕式。左から2人目が渡口潔さん=1月30日
東経130度交番の愛称プレートの除幕式。左から2人目が渡口潔さん=1月30日
写真を見る

 唐津市を南北に貫く東経130度線を、地元の新たなシンボルとして活用する動きが唐津東高OBを中心に広がっている。2007年に地元のランドマーク・唐津城の下から田園地帯に移転した同高の敷地内に130度線が通過していることを知ったOBたちがPRに力を入れており、近くの交差点名や交番の愛称にも「東経130度」が使われるなど、徐々に地域に浸透している。

 「同窓会の先輩たちが誇りにしようと、ひとかたならぬ努力をされた」

 1月30日、唐津東高前の鏡交番であった「東経130度交番」の愛称プレート除幕式。OBの峰達郎市長が活動を紹介した。

 プレートは、OBで唐津商工会議所専務理事の山下正美さん(65)が監事を務める唐津地区防犯協会が県警に寄贈。山下さんは「何もない田園地帯が、東経130度の拠点になりつつある」と胸を張った。

 唐津城は舞鶴城の異名を持ち、たもとにある唐津東高は鶴城高とも呼ばれた。しかし、中高一貫校への衣替えを機に約3キロ離れた現在地に移転。OBの落胆は大きかったという。

 ただ、悲しむだけではなかった。OBで元西日本新聞唐津支局長の野口智弘さん(60)=福岡県糸島市=は、東経130度線が敷地内を通っていることを見つけた。10年の同窓会で「(130度線が)世界にはばたく唐津っ子のランドマークになる」と呼び掛けたところ、OBたちから共感が集まったという。

 その一人、元国交省職員の渡口潔さん(65)=千葉県松戸市=が中心となり、市長を通じて同省に働き掛け、12年に西九州道の唐津インターチェンジ付近に「東経130°」の看板設置を実現。活動に賛同した100人以上から寄付金約80万円を集め、13年に校内にモニュメントを建立し、国土地理院の測量で校内に130度の線を引いた。同高横の交差点にも看板が設けられた。近隣住民も東経130度地点を盛り上げようと、年1回、交差点付近を清掃。今年1月末にも約70人がごみを拾った。

 山下さんは「偶然にも東経130度線上にある特徴を生かした地域づくりができれば」と話しており、同じ130度線上にある鹿児島県の離島、喜界島との連携なども検討しているという。

=2018/02/09付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]