基肄城跡を保存活用へ 基山町が整備計画案 歴史学習や日常的な憩いの場… [佐賀県]

保存整備基本計画案の中で示された丸尾礎石群跡地区の整備イメージ図
保存整備基本計画案の中で示された丸尾礎石群跡地区の整備イメージ図
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 基山町の基肄城跡保存整備委員会(委員長・小田富士雄福岡大名誉教授、8人)が、国の特別史跡・基肄城跡の保存整備基本計画案をまとめた。日本最古の本格的な山城を歴史学習や日常的な憩いの場、地域活動の拠点として生かすため、遺構の保存修理や観光客向けのモデルコースなどを盛り込んだ。今月から町民の意見を聴くパブリックコメントを受け付けている。

 基山一帯に広がる基肄城は、663年の白村江の戦いで敗れた日本が、唐・新羅連合軍の攻撃から大宰府を守るため665年、大野城などとともに築かれたとされる。今も水門、土塁、石垣が残り、1954年、県内では初めて国の特別史跡に指定され、町のシンボルとなっている。

 計画案は基肄城の機能を「見張る」「守る」「営む」「繋(つな)ぐ」に4分類。それぞれに対応した「眺望ゾーン」「城壁ゾーン」「建物跡ゾーン」「エントランスゾーン」としてエリアごとに計画を決めた。

 門跡や水門跡、建物跡、土塁などの遺構は保存修理を進め、元の姿やスケールが分かるよう、樹木の伐採や埋土の掘削などの方針を示した。将来的に史跡学習のためのガイダンス施設の新設にも触れた。遺構を巡る1時間、2時間、半日、1日などのモデルコースや自動車のアクセスルート計画も盛り込んだ。

 基肄城跡の保存整備をめぐっては、町は79年に管理計画、91年に基本構想、93年に基本計画を策定。一部整備が進められたが、その後20年以上がたち、周辺の道路整備や対象地域の公有化が進んだことから2016年度から2年かけて計画案づくりを進めてきた。

 計画案は町役場内の情報公開コーナーや教育学習課のほか、町ホームページでも公開。パブリックコメントは町内に在住か通勤通学をしている人などを対象に3月2日(消印有効)まで募集している。

=2018/02/10付 西日本新聞朝刊=

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