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投票所6割が時間短縮 九州7県3513ヵ所 夕方以降「投票者少ない」

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 10日投開票の参院選では、九州7県の投票所全5982カ所のうち、6割弱に当たる3513カ所で投票時間が最大4時間短縮される。期日前投票が増えている半面、夕方以降の投票者が減る傾向にあることが主な理由だが、人口減や高齢化に伴う選挙事務の人材不足も背景にある。若年層は夜間にかけて投票が目立つため、投票の機会を奪いかねない懸念も残る。

 公職選挙法が定める投票時間は午前7時~午後8時。市町村の選挙管理委員会で特別の事情がある場合に投票所の開所を2時間、閉所を4時間まで繰り上げたり、繰り下げたりできる。

 総務省によると、短縮する投票所は九州7県では鹿児島が最も多く91・1%に上り、全国一。次いで宮崎76・1%、大分72・3%-だった。7県平均は58・7%で、全国の34・6%を大きく上回る。2000年の改正公選法施行に伴い、時間短縮が県選管への許可制から届け出制に変わったのを機に増えつつある。

 各選管によると理由は「夜に猛毒のハブが活性化する」(鹿児島県天城町)などの特殊なケースを除き、ほとんどが「開けていても投票する人が少ない」ため。参院選では04年から始まった期日前投票者も増加傾向が続く。佐賀県唐津市はここ数年の国政、地方選を含めて午後6時以降の投票率が5%未満だったとして、市内の全76カ所で2~4時間短縮する。「住民側から夜は開けなくていいと声が上がった」という。

 全52カ所中、12カ所で1時間短縮する大分県別府市は、70代が多い立会人の負担軽減を挙げる。「1カ所に3人配置しているが『時間が長くてきつい』と、なかなかなり手がいない」と担当者。半日ずつ交代できるよう条例改正したものの「計6人が必要だが、人口が少ない山間部などでは、とても確保できない」。

 宮崎県西都市は2~4時間短縮するだけでなく、2カ所を廃止に踏み切った。ともに住民が20人を下回り投票所運営が難しいからだ。代わりに投票日の午前と午後、最寄りの投票所まで巡回バスを走らせる。

 明るい選挙推進協会(東京)の調査によると、11年の統一地方選で午後6~8時に投票した割合は、全年代平均が9・4%だったのに対し20代は13・3%、30代は23・3%。「18歳選挙権」にも影を落としかねず、同協会は「各自治体には投票の機会確保を願いたい」。全投票所で1~3時間短縮する鹿児島県霧島市は、選管職員が市内の6高校を訪れ、部活や遠征で投票できない場合は期日前投票を活用するよう呼びかけている。

=2016/07/08付 西日本新聞朝刊=

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