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血液DNAで容疑者年齢、実証研究へ 宮崎県警、牛の研究を人に応用

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 宮崎県警科学捜査研究所は2017年度、犯罪現場に残された血痕のDNAから、逃走した容疑者の年齢を推定する研究に乗り出す。科捜研は既に、牛の血液のDNAから年齢を推定する畜産王国ならではの研究成果を上げており、捜査現場での実用化に向け、人の血液で実証研究を進める。科捜研によると、DNAによる年齢の研究は全国的に珍しく「年齢が推定できれば、容疑者の絞り込みが可能になる。捜査の効率化に生かしたい」としている。

 科捜研によると、宮崎県内で多くのサンプルを確保できる牛の血液を研究材料に選び、DNAの一種である「sjTREC」の量が加齢や雌雄、季節によってどう変化するか分析。その結果、sjTREC量は出生時を100とすると、年齢を重ねるごとにほぼ比例して減少することを確認した。捜査員の一人は、この研究成果で獣医学の博士号を宮崎大大学院で取得している。

 人の血液による実証研究は、県警職員約500人の血液を採取して1人ずつsjTREC量を調べ、20~60歳代で量がどの程度違うかを比較する。得られたデータを蓄積し、sjTREC量から年齢を割り出す精度を高めていく方針だ。

 技術が確立すれば、犯罪現場だけでなく、大規模災害や事故で損傷した身元不明遺体が発見された場合、血液のDNAから年齢を推定し、遺族の情報と突き合わせて身元特定を早めることもできるという。

 同時に、現場に残されたDNAから容疑者の出身地域を推定する研究も始める。期間は3年間を予定。17年度は600万円の研究費を見込んでいる。 

=2017/02/16付 西日本新聞夕刊=

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