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北朝鮮ミサイル 米新政権は指導力発揮を

 出方の読めない相手には、少し挑発して様子を探る-。そんな狙いがあるのだろう。

 北朝鮮が12日午前、同国北西部から弾道ミサイルを発射した。朝鮮中央通信は、固体燃料を使用した新型の中長距離弾道ミサイル「北極星2」の発射実験に成功したと発表した。事実とすれば、北朝鮮はミサイル技術を多様化、高度化させていることになる。

 北朝鮮のミサイル発射は国連安全保障理事会決議に明白に違反する。国際社会全体への重大な挑戦であり、到底許されない。

 北朝鮮の弾道ミサイル発射は昨年10月以来で、米国でトランプ大統領が就任してからは初めてだ。この間、金正恩政権は核実験やミサイル発射を自制し、米新政権の対北外交がどういう方向性になるか、うかがっていたとみられる。

 ここへきて金正恩政権がミサイル発射に踏み切ったのは、10日の日米首脳会談でトランプ氏が「北朝鮮の核・ミサイルからの防衛は極めて優先度が高い」と述べるなど日米が対北朝鮮で連携をアピールしたことへの反発なのだろう。

 同時に、トランプ新政権が今後どこまで核・ミサイル開発阻止に本気で関与するか、「瀬踏み」の意図があることは間違いない。

 実際、内政に足を取られるトランプ政権が北朝鮮政策を固めきれていない可能性はある。ミサイル発射を受けた記者会見では、安倍晋三首相が「断じて容認できない」と非難する一方、トランプ氏は「100パーセント日本を支持する」と述べただけで、米国がどう対応するかは言及しなかった。

 トランプ政権は早急に外交の態勢を整え、北朝鮮の核・ミサイル開発の封じ込めに乗り出す必要がある。日韓両国との協力は当然だが、最も重要なのは北朝鮮に影響力を持つ中国との連携である。

 国際社会を先導し、したたかな中国を動かして北朝鮮に有効な圧力をかけることができるか。これは「ツイッター口撃」などでは達成できない、重層的な外交力が必要な局面だ。トランプ政権の国際的な指導力が試されている。


=2017/02/14付 西日本新聞朝刊=

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