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大坂の陣で活躍し、真田幸村らとともに「大坂城五人衆」と称された長宗我部盛親…

 大坂の陣で活躍し、真田幸村らとともに「大坂城五人衆」と称された長宗我部盛親。元は土佐の大名で、家督を争った兄を殺害している

▼盛親は四国の覇者、長宗我部元親の四男。嫡男だった長兄が戦死したため、他家に養子に出ていた次男、三男との間で家督相続争いに。それぞれを推す家臣を巻き込んだ騒動となった。元親は溺愛する末っ子を跡取りに決め、不満を持つ家臣らを粛清した

▼元親の死で盛親が家督を継いだ翌年、関ケ原の戦いが起きた。敗れた西軍にくみした盛親は、徳川方に謝罪し本領安堵(あんど)を嘆願する。そのさなか、三男が謀反を企てているという家臣の讒言(ざんげん)を信じ、兄を殺害した。家康は「兄殺し」をとがめ、長宗我部家改易の一因になったとされる

▼戦国乱世なら、家督を巡る兄弟の争いは珍しくなかろう。だが、この21世紀に、よく似た話とは。北朝鮮の故金正日(キムジョンイル)総書記の長男正男(ジョンナム)氏が暗殺されたという。正日氏が2人の兄を差し置いて後継者にした三男の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の関与が取り沙汰されている

▼北朝鮮では、正恩氏が権力を握ってから、政権幹部の粛清が相次ぐ。政権ナンバー2で正男氏の後見役だった叔父の張成沢(チャンソンテク)氏も処刑された。正男氏暗殺の計画も以前からあり、正男氏は弟に助命を嘆願していたという

▼既に無力な兄の“謀反”を疑ったか。耳に毒を注ぐ奸臣がいるのか。独裁国家の闇は深く、血なまぐさい。


=2017/02/17付 西日本新聞朝刊=

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