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元気に動き回り、表情やしぐさがかわいらしいコツメカワウソ…

 元気に動き回り、表情やしぐさがかわいらしいコツメカワウソ。動物園や水族館の人気者だ。家族仲良く暮らし、夫婦で熱心に子育てすることでも知られる

▼福岡市動物園にいる雄のふく太は優しいお父さん。気の強い雌のリラの尻に敷かれているが、積極的に子どもたちの世話をする「イクメン」だとか。前に見た時は、ふく太が嫌がる子どもを強引に水の中に引き込んで泳ぎの練習をさせていた

▼コツメカワウソは、東南アジアなどが古里。かつては日本全国の河川にも“親戚”がいた。ニホンカワウソだ。各地にカワウソが人を化かしたという言い伝えが残る。九州に多いカッパの伝説も、カワウソがモデルになったという説もある。それだけ人に身近な生き物だったのだろう

▼だが、明治以降は急速に数を減らした。毛皮目当ての乱獲や生息環境の悪化のためだ。1979年に高知県で確認されたのが最後になった。環境省は2012年に「絶滅種」に指定した

▼もしかして。そんな期待が膨らむ知らせが長崎県・対馬から届いた。琉球大の研究チームが、野生のカワウソが歩く姿をカメラに捉えた

▼朝鮮半島のカワウソが泳いで渡って来たのかもしれない。誰かが放したという可能性もある。けれど、希少なツシマヤマネコがすむ自然豊かな島である。生き残ったニホンカワウソが家族仲良く暮らしている、と思いたい。詳しい調査の結果が待ち遠しい。


=2017/08/25付 西日本新聞朝刊=

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